田中刑事、宇野の姿勢に刺激「僕自身も挑戦しようと思った」
フィギュアスケート・世界国別対抗戦から一夜明けた14日、マリンメッセ福岡で出場選手が取材に応じ、来季への抱負などを語った。平昌五輪代表の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)は、今大会でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)-4回転トーループなど高難度のジャンプに次々挑戦し、来季の5回転トーループ挑戦も示唆している宇野昌磨(トヨタ自動車)に、大きな刺激を受けたことを明かした。
田中自身は今大会のショートプログラム(SP)で今季苦しんできた4回転サルコーを決め、フリーではサルコーを失敗した直後に予定になかった4回転トーループに挑んで成功させた。「普通ならチーム戦なので安定した構成で挑むものだけど、みんなで挑戦していこう、僕自身も挑戦しようと思った。安定より、自分の向上に向けてチャレンジする(宇野の)姿が大きかった」と語った。
宇野の5回転挑戦については「トーループが回りすぎるという話は聞いていた」と言うが、「回りすぎる」という感覚は「わかりません。(自分は)精いっぱいです」と苦笑い。「(宇野は)ポテンシャルが高いから回転が止められないのかな」と想像した。
来季はサルコーとトーループの4回転2種類計3本をフリーに入れることが目標。宇野とともに「新しいチャレンジ、難しい挑戦をしたい」と意欲的に語っていた。