プロ初戦惨敗の川内優輝、批判は肩すかし「もっと罵詈雑言かと…。公務員の時の方が」

 4月からプロランナーに転向し、初戦となったボストンマラソンで17位に終わった川内優輝(32)=あいおいニッセイ同和損保=が17日、成田空港に帰国した。極寒の悪条件を制した昨年に続く連覇の懸かった大会だったが、アフリカ勢のスピードについていけず、目標の8位入賞にも届かず。「入賞もできずに悔しい。前半、前に行きすぎてしまって、若い頃のような未熟なレースをしてしまった」と、反省した。

 ただ、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ伝統の大会は、特別な時間だったようで、大リーグの始球式などさまざまなイベントも経験。知名度も高く「20番ぐらいを走っていても、声援がすごかった。“ユウキ!ユウキ!ユウキ!”って声が追いかけてくる感じで。もう1回ここで活躍するために、強くなりたいって改めて思いました」と、表情は明るかった。

 プロとして1発目のレースで結果を残せなかったことで、世間からの批判も覚悟していたが、これは肩すかし。「覚悟してたんですけど、公務員の時の方が酷かった。もっと罵詈雑言かと思っていたんですけど、みんな優しいなって。公務員の時なら、翌日学校に電話が掛かってきて、同僚に迷惑を掛けていた。『調子にのってんじゃねえ』って。今回はツイッターで皮肉を書かれるぐらい。ダイレクトに言われるよりは全然です。12年の東京マラソンの後はひどかったですから。15時半に『ちゃんと働いてんのか!』って掛かってきて…。やっぱり公務員と日本代表を両立しているときが1番大変だった」と苦笑いで、振り返った。

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