伊藤美誠、魔さか3回戦敗退“お得意”中国勢に苦杯
「卓球・世界選手権」(24日、ブタペスト)
シングルスは3回戦が行われ、女子は石川佳純(26)=全農=が出場7度目の貫禄を示し16強入りした。平野美宇(日本生命)、佐藤瞳(ミキハウス)、加藤美優(日本ペイントホールディングス)も勝利したが、伊藤美誠(スターツ)は孫穎莎(中国)に1-4で敗れた。
伊藤は世界選手権の大舞台で卓球王国の牙城を崩すことはできなかった。中国の若手ホープ孫穎莎に3ゲーム続けて奪われた後、第4ゲームはマッチポイントをしのいで15-13と一矢報いたものの、通常なら決まる勝負球も返球してくる相手の底力に屈した。
伊藤は昨年12勝8敗と中国勢に勝ち越し、打倒中国の最右翼として名乗りを上げた。孫とは過去1勝1敗で「すごくパワーのある選手。ガンガン打ってくるし、チキータもうまい」と警戒していたが、壁を突破することができなかった。
3回戦でぶつかるという不運があったものの、「結局中国に勝たないとメダルは獲れないので、それが早く来ただけ」と腹をくくっていた。今回は勝つことができなかったが、来年の東京五輪に向けて糧にするしかない。