敗戦の水谷隼 東京五輪挑戦へ弱気?「絶対と言い切れない」
「卓球・世界選手権」(24日、ブダペスト)
男子シングルス3回戦で、リオデジャネイロ五輪銅メダルの水谷隼(29)=木下グループ=は、世界ランク22位の鄭栄植(韓国)に3-4で惜敗した。自身にとって最後の世界選手権(個人戦)を終えた水谷は、まだ気持ちの整理がついてないのか、東京五輪挑戦に向けて「絶対とは言い切れない」と弱気なトーンだった。水谷と一問一答は以下の通り。
◇ ◇
-試合を振り返って。
「自分の中では序盤リードしていて『これ勝てるな』という手応えがあったので、そこから逆転負けしてしまったのがすごく悔やまれます」
-第7ゲームは相手のサーブからの展開に苦しんだ。
「最初から最後まで相手のサービスに対して苦労しましたし、6ゲーム目は相手のサーブが台から出てきて自分のパターンになったが、7ゲーム目も(台から)出るかと思ったら結構短くサーブを出してきたので、序盤でリードできなかったことが悔やまれますね」
-3回戦敗退という結果は。
「もう1試合はしたかったですね。やっぱり自分はベスト16シードに入って、ベスト16までは最低目標としてあったので、そこまで行けなかったのは悔やまれます」
-モチベーションとしては、まだ終わってないか。
「どうですかね。そこはすごく葛藤する部分ではあるんですけど。とにかくまだ終わったばかりで、先のことは考えられないんですけど、今日の敗戦は必ず次に生きてくると思います」
-鄭栄植に対する攻守のバランスは。
「特に負けた3、4、5ゲーム目は無理して攻めてしまった。基本的には相手がチキータなどで攻めてきてからラリーになるんですけど、自分が押されてる中で無理してカウンターを狙ってしまってミスしてしまった。もう少しブロックしてから、ラリーにいければ良かったんですけど」
-8度目の世界選手権は。
「今回と前回(2回戦)はすぐに負けてしまったので、なかなか世界選手権の雰囲気味わうことできずに敗れてしまったので悔しいですね。ベスト8に残った2回(を思えば)、あの舞台で戦いたい気持ちは強かったし、メダル取れなかったことは心残りですけど、それが自分の実力だと思いますし、それだけ世界のレベルが高いと感じています」
-逆転された要因は。
「自分が3ゲーム目に逆転負けして、かなり精神的に追い詰められた。3ゲーム目を取られてもまだ1-2だったが、0-3で負けるような心境になってしあまって。そこで自分(の戦術)を変えにいって、自滅してしまった感じかなと思います」
-中陣からの攻めも見せたが、感覚はどうだったか。
「感覚としてはすごく良かったんですけど、体がついてこなかったなと思います。今大会3試合やってみて。自分の思っているところ、待っているところにボールが来るんですけど、体が反応してくれなかったですね。どうしても1本遅れてしまったりとか、打った後の戻りとかが全然ダメでした」
-世界選手権個人戦は最後という思いは変わらないか。
「それは間違いないです」
-東京五輪へのモチベーションは。
「まだ考えてないですね。もちろん東京五輪まで頑張れればいいですけど、絶対とは言い切れない。とにかく1試合1試合、東京五輪につながるように練習して、気持ちを切り替えて頑張っていきたいです」