競泳・渡辺一平「テンポをセーブする泳ぎを試す」チャンピオンズシリーズへ出発
競泳男子200メートル平泳ぎ世界記録保持者の渡辺一平(22)=トヨタ自動車=が25日、チャンピオンズ・スイムシリーズ(中国)に出場するため、羽田空港から出発した。今大会は五輪メダリストなどトップ選手のみが出場する大会。「レベルの高いレースになる」と期待に目を輝かせた。
今月初旬に開催された日本選手権では、同種目で優勝。150メートル地点で自身の持つ世界記録を上回る泳ぎを見せるなど、好調だ。現在の課題はラスト50メートル。「日本選手権の映像を見返すと、ラスト50メートルで無駄にテンポを上げてしまった」と反省し、「テンポをセーブする泳ぎを世界選手権までに一度試してみたい」とさらなる記録更新に向けテーマを定めた。
練習拠点とする早大では、時差調整に訪れた17年世界選手権金メダリスト、チュプコフ(ロシア)の隣で泳いだ。ターン後のひとかきなど、技術を確認している姿がみられたという。「お互いライバルだけど、仲間として切磋琢磨(せっさたくま)してやれたら」と前よりも近づいた関係を語った。
チュプコフも出場する今大会。渡辺はライバルを制し、世界選手権(7月、光州)の前哨戦で世界新記録を目指す。