宮川パワハラ騒動復帰戦 右足ケガ響き74位予選落ち

 「体操・全日本選手権」(26日、高崎アリーナ)

 パワハラ騒動から299日ぶりの試合となった宮川紗江は、厳しい現実を突きつけられた。1週間前に痛めた右足首上部の骨の影響で、着地がまったく決まらず得意の床でまさかの10・266点。予選落ちに終わり、世界選手権代表入りも逃した。

 同じく予選落ちとなったリオ五輪代表の内山由綺と抱き合って号泣。ただ、「悔しさは同じだと思う。“絶対来年五輪出よう”って何回も何回も言いました」と、少し腫れた目で前を向いた。

 宮川への暴力を伴う指導で、無期限の登録抹消処分を受けている速見佑斗コーチは、この日は観客席から見守った。「今まではやらされてる体操だった。今は話し合いながら、自分の気持ちも話せている」。自分の選んだ道の先に、夢舞台はあると信じている。

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