佳純&吉村は銀 連覇ならずも3大会連続決勝「自信持っていいペア」
「卓球・世界選手権」(26日、ブダペスト)
混合ダブルス決勝で前回優勝の吉村真晴(25)=名古屋ダイハツ、石川佳純(26)=全農=組が許シン、劉詩ブン組(中国)に1-4で敗れて銀メダルを獲得。男子シングルス準々決勝では丹羽孝希(24)=スヴェンソン=が梁靖崑(中国)に惜敗し、同種目で日本勢40年ぶりの表彰台を逃した。
連覇を狙った吉村真、石川組だったが中国の最強ペアに屈した。屈指のパワーを持つ男子の許シン、高速攻撃を武器にする女子の劉詩ブンの高い“個人技”に、前回王者のコンビネーションを持ってしても劣勢を強いられた。
ただ、この種目の第一人者であることは示した。前回は大会前に2カ月半準備したが、急きょ再結成が決まった今回は約2週間。練習不足は否めなかったものの、試合を重ねるごとに呼吸を合わせていった。
石川は「急きょ出たけどメダルをとりたいと思っていた。3大会で決勝に進むことができたので自信を持っていいペアだといえる」と胸を張り、吉村真も「優勝はできなかったが、充実した大会だった」と汗をぬぐった。
混合ダブルスは東京五輪から正式種目として実施されることが決まり、今回が初の世界選手権。中国トップ選手同士のペアを始め、各国の本気度が格段に上がる中、「ダブルスは1+1=2ではなく、1+1=5にできる」(石川)と結成7年の“おしどりペア”として3大会連続の決勝進出と真価を発揮した。東京五輪に向けて「2人で出られたら最高だが、日本の代表選考も厳しいので。お互い代表に入って組めればいいなと思う」と石川。まずはそれぞれで代表切符をつかむことを誓った。