男子100メートル 多田が2位、白石が自己ベスト10秒19で優勝
「陸上・織田記念国際」(28日、エディオンスタジアム広島)
男子100メートルは、17年世界選手権男子400メートルリレー銅メダリストの多田修平(住友電工)が10秒21(追い風1・2メートル)で2位。21日の出雲大会でも多田を破った白石黄良々(きらら、セレスポ)が10秒19の自己ベストで優勝した。
好スタートを切った多田だが、白石の終盤の追い上げに屈した。左太もも裏の故障から復帰したばかりで「ケガ明けにしてはいい。負けて悔しいけど試合は続くから」と気持ちを切り替えた。同学年で同じ拠点で練習する白石には出雲大会から2連敗。「一緒に練習するパートナー。いい関係だと思う」と切磋琢磨(せっさたくま)している。
一方、自己記録を0・13秒更新した白石は「先週は95%で今週は100%(の状態)とコーチと話していた。すごくよかったのでいける手応えがあった」と笑顔。スタートのよい多田と後半勝負の白石はタイプが違うが「同学年だし絶対に負けたくない」とライバル心を燃やす。
5月には10秒0台を目指すという伸び盛りの新鋭は、世界リレー(5月11、12日、横浜)のメンバーにも多田とともに選出された。「(他のメンバーは)3年前にはテレビで見ていた人たち。プレッシャーを楽しんでやりたい」と目を輝かせていた。