史上最年少出場の斎藤立3回戦敗退「悔いしか残らない」 故・斎藤仁さん次男
「柔道・全日本選手権」(29日、日本武道館)
世界選手権(8月開幕、日本武道館)の男子100キロ超級代表最終選考会を兼ねて行われた。すでに100キロ級で代表入りを決めていたウルフ・アロン(23)=了徳寺学園職=が、決勝で12年大会の覇者、加藤博剛(33)=千葉県警=を延長の末、支え釣り込み足で技ありを奪って破り、初優勝した。100キロ級の選手の優勝は、13年大会の穴井隆将以来、6年ぶり。大会後に強化委員会が開かれ、100キロ超級代表にはリオデジャネイロ五輪銀メダリストの原沢久喜(26)=百五銀行=が選出された。
史上最年少の17歳1カ月での初出場となった五輪2連覇王者の故・斉藤仁さんの次男、斉藤立(たつる、17)=国士舘高=は、1回戦、2回戦と一本勝ちしたが、3回戦で準優勝した加藤の寝技に一本負け。「悔いしか残らない」と悔やんだ。父も活躍した全日本の畳を経験。昭和最後の大会を制した父には並べなかったが「入場してあいさつした時に、体の中心から何かがはじけた気がした。これが全日本か」と目を輝かせた。