張本、平成のレジェンド羽生&内村に学ぶ 心境にも変化…今回の負けを教訓に
28日に閉幕した卓球の世界選手権ブダペスト大会で、男子シングルスで4回戦敗退に終わった張本智和(15)=木下グループ=が28日までに現地で取材に応じた。今回は日本勢40年ぶりのメダルへの期待がプレッシャーになってしまったが、「羽生(結弦)選手や内村(航平)選手だったり、五輪で期待がある中で金メダルを獲っているので、そういう選手になりたい」と平成のレジェンドたちに学ぶ姿勢を示した。
令和の怪物になるべく、平成のレジェンドたちに“王道”を学ぶ。張本は格下相手にいつもの闘志を出し切れず、敗因を「心が疲れました」と精神力の弱さに求めた。その上で、羽生や内村の強さについて「気持ちの強さだと思う」と改めて敬服。「自分ももっと経験を積んでいくことと、こういう負けを成長に変えられるようにすればメンタルは強くなると思う」と自身の未来像を描いた。
技術的な未熟さは卓球界のレジェンドからもヒントを得る。得意のバックハンド以外で、台上技術やフォアハンドに課題を持つ張本にとって、今大会で3連覇を達成した馬龍(中国)が最高のお手本だ。「サーブやレシーブから、全てを見習いたい。馬龍選手も何十年も卓球をやってあの位置にいる。僕も急ぎすぎず、やるべきことをやって少しずつ成長できれば」と日進月歩を誓った。
今回の負けで心境にも変化があったという。「(五輪まで)時間がないと思わなくていいんじゃないかと。東京五輪でまだ17歳で、その次の五輪もある。順調にいかなくてもいい」。金メダルの夢は変わらないが、焦りが重圧になったのが今回の教訓だ。地道に努力を重ね、必ず新時代の主役になる。