元関脇黒姫山の田中秀男さん通夜 同期の元高見山、早すぎる死を惜しむ

 「デゴイチ」の愛称で呼ばれ、4月25日に肺炎のため70歳で死去した大相撲・元関脇黒姫山の田中秀男氏の通夜が30日、都内の回向院でしめやかに営まれた。八角理事長(元横綱北勝海)をはじめ日本相撲協会関係者ら約250人が参列した。

 強烈なぶちかましから蒸気機関車の「デゴイチ」が代名詞。横綱輪島、北の湖に強い、“輪湖キラー”としてならすなど、大物食いで土俵を沸かせた。

 孫の田中山(境川)は18年春場所で初土俵を踏み、勝ち越しを続け現在三段目まで番付を上げている。祖父からは常々「四股、テッポウ、基本が大事」と口酸っぱく指導されてきた。

 祖父の現役時代の映像も繰り返し見て「立ち合い、出足が勉強になる」とぶちかましを参考にしてきた。一日も早く祖父を継ぎ関取を目指す。

 同期入門の元関脇高見山(先代東関親方)は「頭が大きくぶつかりがうまかった。残念。いい人だった。まだこれからだった」と早すぎる死を惜しんだ。

 武隈親方として独立した部屋は04年に閉鎖。その後は定年まで友綱部屋の部屋付き親方として後進を指導した。先代友綱親方で大島親方(元関脇魁輝)は見舞いに足を運び、回復を信じていただけに無念。「俺より健康に気を使っていたのに、人生は分からない。孫がこれからっていう時に。楽しみにしていただろうし、本人が一番悔しいだろうな」と悲痛な思いを口にした。

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