貴景勝 令和“初”場所へ最高仕上げ「この時代に活躍できる力士に」

 号泣する赤ちゃんを抱っこする貴景勝
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 「大相撲夏場所」(12日初日、両国国技館)

 新元号スタートの1日、相撲界も新旧世代が「令和の誓い」で幕を開けた。新大関貴景勝(22)=千賀ノ浦=は都内の部屋で稽古を再開し、令和最初の場所へ向け、最高仕上げに自信満々。横綱白鵬(34)=宮城野=は都内の部屋で新しい綱を作る「綱打ち」に臨み、令和でも「最強」を譲らぬ決意を口にした。この日、関取衆69人が東京・両国国技館に集結し新元号を祝い、「令和」の人文字を作った。

 新時代の顔となる22歳、貴景勝が令和初日に武者震いだ。「新しい時代の初日が迎えられた。なかなかできる経験じゃない。この時代に活躍できる力士にならないといけない」と、気合を入れた。

 この日午前は都内の部屋で夏場所に向け、稽古を再開。すり足、テッポウの基礎運動、ぶつかり稽古で汗を流した。数日内に相撲を取る稽古も再開する。「焦ることはない。精神面を変えずにいきたい。自分の体を良くして万全に令和最初の場所を迎えるようにしたい」と意気込んだ。

 史上最多42度の優勝を誇る白鵬は都内の部屋で「綱打ち」に臨み、新時代で最初となる綱の締め心地を確かめた。弟弟子の新入幕炎鵬を太刀持ち、平幕石浦を露払いに従え、横綱土俵入りのリハーサルも行った。

 「新しい年(元号)がスタートしたと強く感じた。平成で積み上げたものを思い出しながら、やっていきたい」と気を引き締めた。令和は昭和生まれと平成生まれの勝負と位置づけ、「令和でも強かったと言われるように」とまだまだ第一人者の座は譲らない。

 横綱鶴竜(33)=井筒=は「自分も成長し若手も頑張って上に来てほしい」と言えば、大関豪栄道(33)=境川=も「貴景勝らの壁になる」と宣言した。

 この日、午後には関取衆が新元号「令和」の人文字で祝った。紋付き袴(はかま)姿で69人の力士が指定位置に立ち、館内いっぱいの「令和」が完成。「令和も相撲に来てね」と、全員で声を張り上げ角界新時代が幕を開けた。

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