阿部詩、技の先生役に四苦八苦「私は感覚的なので」

 小学生に得意技の背負い投げを実演しながら教える阿部詩(手前右)
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 柔道女子52キロ級世界女王の阿部詩(18)=日体大=が4日、東京都文京区の講道館で行われた柔道教室に参加し、小学生相手に得意技の背負い投げを教えた。

 阿部が指南したのは、先に引き手の袖を取り、動いて間合いをつくりながら引き手と同じ側の襟を持つと同時に投げる片襟状態での背負い投げで、「耐えられても、そこから大外刈りとかに連続でいける」などと説明した。

 ただ、阿部自身は指導経験がこれが3度目らしく、言葉に詰まる場面もあった。「教えることが苦手と言うか、何を教えていいかわからなくて緊張しました」と四苦八苦。「私の柔道は感覚的にやってる部分が多いので、言葉にして『ここをしっかり持って、こうする』って教えるのが難しくて…」と“天才肌”ゆえの苦悩をのぞかせた。

 小学生からの質問では「身長の小さい相手にどうやって担ぎ技に入りますか?」と聞かれたというが、感覚派の阿部は「自分もどうやって入ってるかな…?と思ったので、次の練習から意識してみたいなと思いました」とおどけてみせた。

 子供や保護者からの人気はすさまじく、イベント終了後も握手や写真撮影を求められた。「トップ選手と触れ合って、(子供が柔道を)やってみたいと思う機会をもっと増やせたらいい」と使命感をのぞかせていた。

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