高山、7月にアマデビューへ、全日本選手権・愛知県選考会
東京五輪を目指す元プロボクシング世界4団体制覇王者、高山勝成(35)=名古屋産業大=が、国体と全日本選手権の愛知県選考会(7月6日開幕、名古屋)でアマデビューする方向であることが4日、わかった。五輪代表の選考会となる全日本選手権を目指してスタートを切る。
この日、大阪市内で練習した高山は、3年ぶりの実戦へ向け「いい緊張感がある。ここから先は負けたら終わり。重圧を力に変えて思い切り戦いたい」と意気込んだ。先月末はバンコクでアジア選手権を視察。自身がエントリーする予定のフライ級で日本の柏崎刀翔(福井県スポーツ協会)が銅メダルを獲得した試合も観戦した。「アジアのトップや世界の採点基準も見られてプラスになった」と語った。
また、同大会の視察前にはタイ・パタヤで、日本の角海老宝石所属で「イーグル京和」などのリングネームで活躍したデーン・ジュラパン氏のジムを訪問。2日間、元アマ選手だった同氏にマスボクシングの相手をしてもらうなど、ミニキャンプを張った。
05年のWBC世界ミニマム級王座戦で同氏に判定負けした高山は「僕のいいところも悪いところもよく知っているから、よいアドバイスがもらえた」と感謝。「アマは動きの中でのバランスが重要。バランスが悪いと見栄えが悪くなる。3ラウンドの短い戦いなので(修正が難しいため)気をつけたい」と話していた。