貴景勝、新大関Vへ新武器習得だ もろ差し速攻意識
「大相撲夏場所」(12日初日、両国国技館)
新大関貴景勝(22)=千賀ノ浦=が5日、都内の部屋で出稽古に来た幕内明生(立浪)と連日稽古し、12番取って11勝1敗とした。鋭い踏み込みで一気に突き押す相撲は迫力十分。押し込んで左差しで寄り切るなど、新たな武器も試した。
「まあまあ。体の反応とか、わりと良かった。押し相撲をやれればいいけど、うまくいかないこともある。もろ差しの速攻も徐々に意識していかないといけない」と説明。上だけを見据え、引き出しを増やす構えだ。
3日連続、部屋で相撲を取り土台はできた。6日に大関昇進後初の横綱審議委員会の稽古総見に臨み、7、8日と二所ノ関一門の連合稽古が控える。「そこでピークを持って行く。ここから3日間、体を作っていく。押しの伝わる感覚を最後、確認してやっていく」と意気込んだ。