貴景勝、横審の稽古総見で3勝8敗も「悪くはなかった」

 豪栄道(左)に押し出される貴景勝(撮影・西岡正)
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 「大相撲夏場所」(12日初日、両国国技館)

 夏場所に向け横綱審議委員会(横審)による稽古総見が6日、東京・両国国技館で行われ、注目の新大関貴景勝(22)=千賀ノ浦=は三役以上の申し合いで11番取って3勝8敗だった。

 大関高安(29)=田子ノ浦=を一方的に押し出す、力強い内容もあったが、横綱鶴竜(33)=井筒、大関豪栄道(33)=境川=には全敗。八角理事長(元横綱北勝海)は「稽古場は、俺もそうだったけど、押し相撲はたいして強くない。本場所だから。稽古場は相手があわてないから、本場所と違う」と、かばいながら「もうちょっと前にもっていく相撲があってもいいかなと思ったけど」と、物足りなさを指摘した。

 横審の矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)は「調子十分じゃない。よい押しは見えていたけど。本場所に強い力士。これから調子を上げてくれる」と話した。

 本人も稽古での勝敗は度外視。「悪くはなかった。自分の攻めに集中。あと1週間弱、高めて臨みたい。角界で一番強い人と肌を合わせて脳に感覚が残る。いい収穫」と、充実の表情だった。

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