町田樹氏 伝説のスケーター ジョン・カリーの「身体の美しさ」語る
フィギュアスケート男子のソチ五輪代表で、昨年10月にプロスケーター引退を表明し、現在は慶大と法大で非常勤講師を務める町田樹氏(29)が9日、都内で映画「氷上の王、ジョン・カリー」の公開に先駆けて行われたトークショーに出席した。ジョン・カリーは76年インスブルック五輪フィギュアスケート男子金メダリストで伝説の英国人スケーター。振付師の宮本賢二氏(40)も登壇し、その魅力を語った。
映画の感想を問われた町田氏は「なんといっても、身体の美しさですよね」とうなずくように語り出した。カリーについて「フィギュアスケーターと同時にバレエダンサーも志した人。デュアルキャリアを歩んだ者にしか体現できない美を体現していたことが、映画から伝わってきたと思う。人間が美しく栄える身体のフォルムを熟知している人」と独特の言い回しでその魅力を表現した。
また宮本氏は「スケート自体の美しさ、力を入れずにスーッと滑ることはそんなに簡単にできない」とそのスケーティングに目を奪われた様子。「完璧主義者って感じですよね。1つの狂いも出さないぞって」と印象を語った。
また町田氏は「今見ても学ぶことは山のようにある」とし「巡り巡って今のフィギュアスケート界の普及振興につながるはず」とカリーの偉大さについて改めて言及した。
映画「氷上の王、ジョン・カリー」は31日に公開される予定。