卓球の浜本由惟 オーストリア所属で初出場勝利 日本協会は今月事情聴取

 卓球のワールドツアーの下部大会にあたるチャレンジ・スロベニア・オープン女子シングルス1回戦が10日に行われ、元日本代表の浜本由惟(20)=木下グループ=がオーストリア協会所属として初めて試合に臨み、クロアチア選手に4-0で勝利した。また、今月上旬に日本協会が所属を通じて事情を聴取していたことも分かった。

 浜本は16年世界選手権団体戦に出場したこともある元日本代表で、17年度までは日本協会の強化指定選手だった。昨年11月のワールドツアー・オーストラリア・オープンに自主参加で出場したのを最後にツアー大会には出ていなかったが、今春になってオーストリア所属として国際卓球連盟(ITTF)のスロベニア・オープン、クロアチア・オープン(14日開幕)にエントリーしていることが発覚。それを把握していなかった日本協会は5月上旬に所属を通して事情を聴取したものの、変わらずに初戦を迎えた。

 浜本はJOCエリートアカデミー出身で、175センチの長身から繰り出す力強い両ハンドを武器に16年には全日本ジュニア王者に輝いたこともある。世界ランクは最高16位で現在は86位。浜本とオーストリア協会との関係は不明だが、Tリーグの木下アビエル神奈川の劉燕軍監督が同国の代表監督を務めており、15年には欧州選手が多く参加している独ブンデスリーグに参戦していた。

 卓球界では以前から、中国出身選手が他国の国籍を取得してプレーする例はある。仮に18歳以上21歳未満の選手が国籍を変更した場合、ITTFのルールで7年間は世界選手権、W杯には出られないが、通常のツアー大会への出場制限はない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス