東京五輪チケット狂想曲続く…組織委2日連続の陳謝 “鬼門”は最後の「電話番号認証」
9日10時に始まった東京五輪の国内在住者向けに販売するチケットの抽選申し込みにおいて、公式販売サイトにアクセスが殺到し、1日が経過した10日も申し込みにくい状況が続いていることを受け、10日夜に東京五輪組織委員会の鈴木秀紀チケッティング部長が都内で取材に応じ、「皆様にご不便お掛けして大変申し訳なく思っております」と、2日続けて陳謝した。
1日経った10日も申し込みしにくい状況は続き、特に最終局面の「電話番号認証」で繋がらない事象が続出。組織委によると、大量の電話番号認証により、キャリア側で制限が掛かる状況になったという。
販売サイトへのアクセスは、10日18時時点で2日間累計350万アクセス。2日目のこの日も150万を超えるアクセスがあったという。組織委は対応にあたっているが、鈴木チケッティング部長は「今後も混雑が続く可能性がある」と、した。
組織委によると、10日未明から明け方にかけてはほぼ待ち時間なく手続きができたという。「午前5~7時ぐらいから、また混雑が続いている。なるべく余裕のある時間帯で申し込みの手続きをしていただければ」と、強調した。
チケットは9日の午前10時の抽選申し込み開始から、購入サイトにアクセスが殺到。ログインできなくなるなど不安定な状態が続いた。前日から各メディアで販売日や注目競技、購入方法などが紹介されたことも“争奪戦”に拍車をかけた。すぐには購入ページにはつながらず、「順番にご案内します」というページが表示された。チケット販売サイトは大量アクセスに備え、待ち人数や時間を表示する「ウェイティングルーム(待合室)」のページに誘導する仕組みを設定。このページには「列までの順番」と「見積もりのお待ち時間」が表示され、一時は列までの順番は65万人以上。ネット上では73万人という“記録”も見受けられ、鈴木部長は「ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と、陳謝。「先着順ではないので、お時間に余裕があるときに手続きを」と、呼びかけていた。
抽選申し込みは28日午後11時59分まで受け付け、抽選結果は6月20日に発表される。