錦織圭3回戦敗退 タイブレークで好機逃すミス
「テニス・マドリード・オープン」(9日、マドリード)
男子シングルス3回戦で第6シードの錦織圭(29)=日清食品=は四大大会3勝の実績を持つスタン・バブリンカ(スイス)に3-6、6-7で敗れた。
錦織は「惜しいミスがなければ…」と悔やみきれない様子で勝負の分かれ目を振り返った。第2セットのタイブレーク。0-2からラリー戦で攻めながら好機のスマッシュはオーバーし、3-4から狙ったフォアハンドのドロップショットはラインを割った。「チャンスを逃してしまった」。逆転のシナリオは、最後まで描ききれなかった。
全く歯が立たなかった第1セットとは違い「彼のミスも増えてきていた」。突破口が見え始めていただけに「(タイブレークを)取っていればチャンスはあった」との思いは強い。ツアー優勝を飾ったシーズン序盤の勢いは薄れ、足りないものは「自信」だと認める。爆発力を欠く現状の打破には、白星という結果が何よりの特効薬になる。