Bリーグ千葉・富樫勇樹「やり切った」 悲願Vならず 終盤に執念の3ポイント3本

 アルバルク東京に敗れ、悔しそうな表情で座り込む千葉ジェッツ・富樫勇樹(右下)=撮影・中田匡峻
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 「Bリーグ・チャンピオンシップ・決勝、千葉67-71A東京」(11日、横浜アリーナ)

 A東京が、天皇杯との2冠を目指した千葉を下し連覇を達成した。一時は19点差をつけられた千葉はPG富樫勇樹(25)が試合終盤に3ポイント3本にアシストと獅子奮迅の活躍を見せ、2点差まで詰め寄ったが、あと1歩及ばなかった。試合後は、コートに座り込む姿も見られた。

 第1クオーターからギアを上げて入った富樫は10分間フル出場し、いきなり5本のFGを決め10得点をマークした。出場4分34秒の第2クオーター、同7分13秒の第3クオーターは無得点でアシストもなし。これに呼応するかのようにチームも第3クオーターで19点差をつけられてしまった。

 しかし、第4クオーターに執念の反撃を見せた。エドワーズのゴールをアシストすると、チームはここから6連続得点。富樫は2本連続で3ポイントを決める集中力の高さを見せつけ、チームをけん引した。

 64-69から、もう1本、富樫が3ポイントを決め、2点差まで追い上げたが、次の1本を奪えず、A東京・カークをファウルで止めた後のフリースローを2本とも決められて4点差に。第4クオーターも10分間、プレーし続けたが、あと1歩及ばなかった。

 昨季と同じ顔合わせでのファイナルで、敗れた。会見では「去年に引き続きアルバルク(東京)に負けてしまったんですけど…。気持ちとしては、今季はすごく、いいチームを作り、ここまで来て、一歩届かなかったですけど、チームとしてやり切った感じはあります」と思いを込めて振り返った。追い上げた第4クオーターは「今まで自分が打ってきたシュートを打ち続けること」を心がけた。「逆転できなかったけど、レギュラーシーズンでは何度も逆転勝利をしてきた。そういうチームになれたんじゃないかなと思う」と語った。

 試合後はコートに座り込む場面もあった。「多少感情的になり、『今年も勝てなかった』、そういう気持ちもあった」と胸の内を明かした富樫。それでも「正直、ファイナルは1試合だけなので、この1試合でチームを判断したくない。最後勝てなかったけど、チームとして頑張る良いチームが作れた。リーグでベストなチームだと胸を張って言えるので、悔しいというよりは、自分たちが1年やってきたことを、ファイナル以外で見せられたので、今後もチャレンジできるので、チームとしては胸を張りたい。これで終わりじゃなく、次に向かっていきたい」と前を向いた。

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