日本は失格 バトンリレーで何が?「想定外」のミス 3走・小池とアンカー桐生が反省

 男子400mリレー予選で失格となり小池祐貴(左)とバトンの受け渡しの確認をする桐生祥秀=日産スタジアム(撮影・堀内翔)
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 「陸上・世界リレー」(11日、日産スタジアム)

 男子400メートルリレーの予選が行われ、3組に出場した日本(多田修平=22・住友電工、山県亮太=26・セイコー、小池祐貴=23・住友電工、桐生祥秀=23・日本生命)は痛恨のバトンミスが出て3番目でゴールに入った。その後、失格と判定され、予選落ちとなった。3走の小池からアンカーの桐生へとバトンをつなぐ際に“お手玉”をしたことで、バトンが空中に浮いた状態で渡ったとみなされた。このレースで何が起きていたのか、小池と桐生のコメントから振り返る。

 1走の多田は好スタートを切り、2走の山県も快調に飛ばした。そして小池へとつないだが、小池によると、「2、3(二走から三走)でバトンをもらう位置が真ん中寄りになったので、握手するくらいの間で、若干近い位置で桐生君とはなってしまった」と、このタイミングで、のちの桐生へのリレーに影響が出てしまったと振り返った。

 その上で、「桐生君とはいつもの位置くらいでイメージしていたが、持つ位置が少し近づいて渡さないといけないと意識した。体の距離的には悪い位置じゃなかった。バトンが短い状態で持っていたので、近づいて渡さないといけないと思った。桐生君がよろけたのを振り返ったと勘違いしてブレーキをかけたので、そこでぶつかるくらいでつっこんでいけてれば余裕を持っていけたかも」と、さまざまな要素を挙げた。

 小池によれば、「練習ではこういうことはほとんどなかった。前日練習でもいい流れで渡せていた」という。「同じミスをしないためにどうしたらいいかもう一度考える。バトン的には不安がなかったので想定外。ファンブルみたいになったことは試合の本番では経験ない」と、考えられないといった様子だった。

 桐生は「バトンミスはリレー生活の中でもなかったので、難しさをあらためて感じた。失敗しないだろうという緩みがあったのかもしれない」と精神面の理由も口にした。「集中しないとミスしてしまうことを感じた」と反省した。

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