A東京が連覇 下馬評覆し千葉の猛追しのぐ MVP馬場「最高です」
「Bリーグ・チャンピオンシップ・決勝、千葉67-71A東京」(11日、横浜アリーナ)
東地区3位のA東京が同地区覇者で天皇杯との2冠を目指した千葉の猛追をかわして71-67で勝利し、2連覇を成し遂げた。優勝賞金は5000万円。最優秀選手(MVP)には、日本代表の主力でもあるA東京・馬場雄大(23)が選ばれた。
終了の笛が響いたその瞬間、A東京の選手は拳を突き上げ、熱い抱擁を交わした。千葉とはレギュラーシーズン1勝5敗。下馬評を覆し、ここ一番で強さを発揮したA東京が、令和初代王者の座をつかんでリーグ史上初の連覇を達成。MVPの馬場は「最高です!」と歓喜に浸った。
勝負の鍵は「出だし」。馬場がそれを体現した。第1Q残り6分、相手のパスを奪うと、そのまま豪快にダンクシュートを決めた。戦前から狙っていた“奇襲”に、相手もたまらずタイムアウト。流れを引き寄せ、試合を優位に進めた。
東地区3位からの下克上。アウェーで中地区1位の新潟、西地区1位の琉球との死闘を制して得た自信が、試合開始からペースを乱さないバスケットを構築した。この日はリバウンドで攻守とも千葉を上回り、安定した底力を見せつけた。
「令和ということで、ここからが始まり。満足せず3連覇を目指してやっていきたい」と馬場。王座を守り抜く。