大相撲夏場所が12日、東京・両国国技館で始まり、最初の一番で序ノ口の矢田部(芝田山部屋)が山本(朝日山部屋)を寄り倒し、令和で初めて勝ち名乗りを受けた。朝から来場した観客の拍手を浴び「令和初の取組ということで相当緊張した。立ち合いが良かったので(勝てて)良かった」と照れ笑いを浮かべた。
先場所初土俵の矢田部は山口県出身の18歳。師匠の芝田山親方(元横綱大乃国)は昭和最後の一番となった1988年九州場所千秋楽で横綱千代の富士の連勝を53で止めており、師弟そろって節目の白星を挙げた。
負けた山本は「勝ったら(名前が後まで)残るので悔しさがある」と残念がった。