サニブラウン2人目の9秒台に「やっぱり」「まだまだいける」の声 リレー起用でも期待

 サニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=が11日(日本時間12日)、米アーカンソー州フェイエットビルで行われた大学南東地区選手権の男子100メートル決勝で、日本歴代2位で、日本人2人目の9秒台となる9秒99(追い風1・8メートル)をマークし、優勝した。これまでの自己ベスト10秒05を0秒06更新。東京五輪の参加標準記録(10秒05)も、日本選手で初めて突破した。

 桐生が17年9月に出した9秒98から1年8カ月。続いて“10秒00”の壁を突破したのは、早くから高い潜在能力を示してきたサニブラウンだった。海の向こうから届いた“吉報”も、日本の陸上関係者は納得の様子で受け止めていた。北京五輪男子400メートル銀メダリストの朝原宣治氏は「驚かない。ついに出たか、やっぱりかという気持ち。まだまだいけるという期待感もある」と、うなずいた。「(高校を卒業して)オランダ、フロリダ大と拠点を変えながら、環境が変わってもそれぞれで技術を磨いている。新たな情報を収集しながら、それを自分のものにしてパフォーマンスに繋げている」と、その能力の高さに舌を巻いた。

 リレーの強化を担当する土江寛裕五輪強化コーチも「いつでも出せると思っていた。もう少し行くと思う。もっととんでもない記録が出てもおかしくない」と、受け止めた。金メダルの期待が懸かる今夏の世界選手権、来年の東京五輪に向けたサニブラウンの起用法について言及。「どう迎え入れるか。オーダーも想定している。3ではない。(走順は)1か2か4か。2は大学で経験しているし、1はインドアの日本記録で走れる力がある。後半勝負も強い」と、思い描いた。代表として7月にロンドンで行われるダイヤモンドリーグに参戦予定で、サニブラウンにも出場を打診しているという。

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