マイル侍「進歩」の4位!お家芸復活へ気勢 東京五輪に向け“4K”との共闘誓う
「陸上・世界リレー」(12日、日産スタジアム)
1600メートルリレーで日本の男子(ウォルシュ、佐藤、北谷、若林)は3分3秒24で世界リレー過去最高の4位に入った。女子(青山、松本、武石、岩田)はB決勝7位。800メートルリレーの女子は(山田、三宅、児玉、青野)は日本記録の1分34秒57で4位、男子(宮本、永田、田村、藤光)は1分22秒67で5位だった。
長い雌伏の時は、オレたちが終わらせる。男子1600メートルリレーで日本が3分3秒24で4位。一走のウォルシュ・ジュリアン(22)=富士通=が4位でバトンを渡すと、二走以降も上位に食らいつき5番目でゴール。米国の失格で4位が確定した。「4位は悔しいというのもあるが、進歩が感じられた」と語るウォルシュの表情は自信に満ちていた。
世界トップに成長した400メートルリレーの一方で、マイルリレーは1996年アトランタ5位、2004年アテネ4位と五輪の表彰台に近づいた後は低迷が続いた。日本記録(3分0秒76)もアトランタのタイムが残る。
「先輩たちの時代はマイルも日本のお家芸だった。僕らの世代で復活していければ」と気勢を上げたウォルシュ。「一から作り直せば日本記録も目指せる」と手応えはある。「4K(400メートルリレー)ばかりが注目されたが、今回は4Kに負けないような力を少しでも出せた。これからは一緒に盛りあげたい」と東京五輪へ共闘を誓った。