朝阪神が令和白星発進 先場所勝ち越しで念願六甲おろし熱唱、今場所で三段目目指す
「大相撲夏場所・2日目」(13日、両国国技館)
大好きな阪神タイガースをしこ名にする西序二段32枚目の朝阪神(18)=高砂=が栃乃島(春日野)を押し出して、「令和」開幕発進した。大阪府泉大津市出身で幼少期よりプロ野球・阪神の大ファン。昨年春場所、朝塩本から改名した。
力強い踏み込みから一気に押し込み、土俵際も相手をよく見て電車道で決めた。「土俵際まで前に出られて良かった。師匠(高砂親方=元大関朝潮)から『自分の相撲を取れ』といつも言われている。きょうは自分の相撲が取れた」と、会心の内容だった。
地元大阪の先場所は4勝3敗と勝ち越し。部屋の千秋楽パーティーでは念願の六甲おろしを熱唱した。場所前の4月18日、神宮球場のヤクルト戦で13点を奪い、岩田が完投勝利した試合を見に行っており、「最高でした」と虎パワーをもらった。
好調な“本家”が毎日、気になり、ちゃんこ番を務めながら携帯で試合速報とダイジェストを見て熱狂。「あしたから巨人戦なので勝って欲しい」と、今から気合十分だ。
18歳、地力が徐々に付き、2場所連続で勝ち越し、自己最高位に上がった。「一歩ずつ自分の相撲が取れるようになってきた。三段目をそろそろ狙わないといけない」。タイガースとともに浮上を目指す。