大鵬孫の納谷、貴景勝助言生かし白星発進 2日前に突如付き人に「いい勉強になる」
「大相撲夏場所・2日目」(13日、両国国技館)
“昭和の大横綱”大鵬(故人)の孫で東幕下22枚目の納谷(19)=大嶽=が磋牙司(入間川)を押し出して白星発進した。
圧力をかけ押し込むと、回り込む相手を最後までよく見て押し切った。「しっかり前に出られた。(相手の)横の動きを意識して一発一発をしっかり当てるように意識した。いい感じで緊張できている」と、自己最高位で気合も乗った。
幕下上位の顔ぶれは、中学、高校からテレビで見てきた面々。「知らない人はいない。やりやすいといえばやりやすい」と語った。
今場所、埼玉栄高の先輩、新大関貴景勝(22)=千賀ノ浦=の付け人を務める。場所前日の11日に突然、親方から言われ、「いい勉強になる」と、多くを吸収するつもり。
大関からは「最初は誰も分からないんだから、分からなかったら言うから」と声をかけられた。この日の相撲に関しても「突きを外された時が負ける。しっかり当てて」と助言を受けた。「きょう、それでしっかり当てられた」とさっそく、助言効果が出た。
幕内取組の支度部屋の雰囲気も初めて味わい、緊張。「ぴりついた感じ。こういうところでやるんだと思う」と、刺激を受けていた。