内村航平が全日本種目別出場に意欲 水鳥強化本部長「前向きと聞いてる」
日本体操協会の水鳥寿思男子強化本部長は17日、都内で報道陣の取材に応じ、4月の全日本選手権で両肩痛の影響もあり予選落ちに終わった五輪2連覇王者の内村航平(リンガーハット)の状況について「怪我は致命的なものではない」と、明かした。内村は4月の全日本選手権予選で、苦しい戦いを強いられ、まさかの40位。予選落ちに終わり、18日に開幕するNHK杯進出を逃した。
世界選手権の最終選考会となる6月の全日本種目別(高崎)について、水鳥強化本部長は「今のところは前向きにやりたいという話は聞いています」と、説明。同大会では種目別の貢献度で、2枠を選出する。鉄棒しか望みのない内村は、今年の世界選手権については極めて厳しい状況だが「彼が五輪に向けてやっていくなら、鉄棒は一番の武器になる。チームに一番貢献できる種目。そこは作ってほしいとは伝えている」と、来年の大一番を見据えた“必殺種目”として期待を込めた。