エペ男子で五輪金メダル候補急浮上の見延 絶好調の秘密はマジックハンド生活!?
フェンシングのエペ男子で日本フェンシング史上初のGP大会2勝目を飾り、最新の世界ランキングでは同種目日本最高の2位となった見延和靖(31)=ネクサス=が21日、1カ月に及ぶ海外遠征を終え、成田空港に帰国した。
一躍、来年の東京五輪での金メダル候補に浮上してきた31歳。「調子が良くない中でも、臨機応変に対応して勝てた。ベテランの域に来ている中で、ピーキングの整え方がなんとなく分かってきたかな」と、胸を張った。5月上旬のコロンビア・カリでのGPで2勝目をあげて以降は、海外選手からの視線も一変。「世界的に見ても、2勝はいないので。外国人選手からは『どうなってるんだ!クレイジーだ』と言われた」と、はにかんだ。
すべてをフェンシングにささげてきた生活が、ついに実を結びつつある。2、3年前からは日常生活にマジックハンドを導入。剣と同じような長さのマジックハンドで、あえて近くの物をつかむなどすることで感覚を養ってきた。100円均一で買うマジックハンドは、もう7代目。「どれだけ自分の掲げた目標を鮮明にイメージできるかが大事なので」と、うなずいた。
次戦は6月のアジア選手権(千葉)。「最終的には歴史に名を残す最強のフェンサーを目指している。世界ランク1位、世界選手権の金メダル、五輪の金メダルは通過点」と、言い切る絶好調剣士の勢いはまだまだ止まりそうにない。