五輪目指すボクシング高山、世界選手権代表ならず、7月アマデビュー予定
東京五輪を目指す元プロボクシング世界4団体制覇王者、高山勝成(36)=名古屋産大=が、今年9月にロシアで行われる世界選手権の代表選考から外れたことが22日、明らかになった。この日、日本ボクシング連盟が代表選考について公式ホームページで発表した。高山がアマで参戦予定のフライ級には、昨年の全日本選手権の覇者で4月のアジア選手権(タイ)で銅メダルを獲得した、柏崎刀翔(福井県スポーツ協会)が選ばれた。
ボクシングは東京五輪で唯一正式競技に決定しておらず、来月末の国際オリンピック委員会(IOC)総会で決まる。代表選考に関わるとされていた世界選手権の出場選手について日本連盟は、ボクシングが五輪正式競技となるかどうかが確定する来月末まで静観し、7月に各階級での代表選考会を行う予定だった。
しかし、国際ボクシング連盟は今月上旬に世界選手権の参加登録締め切りを6月28日とすることを各国に通知。日本連盟は、現段階で世界選手権が東京五輪予選を兼ねて行われないことを確認したとしている。そこでAIBAの階級と体重区分の変更幅が少ないフライ級、ライト級、ウェルター級、ミドル級については選考試合を行わず、昨年度の全日本選手権大会優勝者を代表に決めたと説明した。
高山は現在、国体と全日本選手権の愛知県選考会(7月6日開幕、名古屋)でのアマデビューを予定しており、最終的には五輪選考がかかる全日本選手権(11月、鹿児島)を目指すことになりそうだ。