トランプ大統領の千秋楽観戦控え、日本相撲協会が異例の厳戒態勢整える
「大相撲夏場所・14日目」(25日、両国国技館)
平幕朝乃山(25)=高砂=が令和初の場所で初優勝した。大関豪栄道を寄り切って撃破し12勝目(2敗)。結びで1差の横綱鶴竜が関脇栃ノ心に敗れたため千秋楽を待たず、富山県出身では1916年夏場所の横綱太刀山以来、103年ぶり優勝が決まった。新時代「令和」に誕生した新スターは千秋楽、トランプ米大統領から優勝トロフィーを授与される。
トランプ米大統領が26日に両国国技館で行われる夏場所千秋楽を観戦するのを前に、日本相撲協会は異例の厳戒態勢に向けて準備に追われた。
協会は4月6日に前売り券の販売を始めたが、警備スペースの理由から、トランプ氏の着席が想定される周辺の席を協会側で相当数、押さえた。また、セキュリティー上警戒が必要な席の購入者には、名前や住所、連絡先などを提出するよう前代未聞の要請。理由は「要人観覧のため」だけとした。
当日は安全面の理由で国技館内の売店で販売する瓶と缶の飲料は全て、カップへ移し替えてからしか席に持ち込めない。駐車場に近い地下では大広間でのちゃんこ販売やベビー休憩室を休止することも発表するなど、特別措置で出迎える。