サンウルブズ完敗…攻守に精彩欠き6連敗 奮闘のマフィは代表候補合宿へ
「スーパーラグビー、サンウルブズ7-52レベルズ」(25日、秩父宮ラグビー場)
日本チームのサンウルブズが攻守に精彩を欠いて完敗。6連敗で2勝11敗となった。計8トライを許し、唯一奪ったトライは後半23分にFBジェイソン・エメリー(25)=宗像サニックス=が相手のキックをチャージして決めたもの。武器のパスをつないで崩すシーンは見られなかった。唯一の見せ場は後半1分、初先発のナンバー8アマナキ・レレイ・マフィ(29)=NTTコミュニケーションズ=が約30メートルを突破したシーンのみ。今季は残り3試合。次節ブランビーズ戦(6月1日・秩父宮)は今季勝ち星のないホームでの最終戦となる。
豪快なプレーが飛び出したのは後半開始早々だった。自陣でボールをキャッチしたマフィは敵陣に突進。追いすがる相手をかわし、正面からタックルにきた相手2人を跳ね飛ばす。ブルドーザーのように、直線的に約30メートルを突破して、敵陣深く攻め込んだ。
15年W杯で南アフリカ戦勝利に貢献。19年大会も日本の中心メンバー。この日は右膝の負傷のため取材対応せずに病院に直行した。SH茂野は「キャリーが強いし、モーメントも作れる」とその存在感を語った。
ハンセンヘッドコーチ代行は「きょうの試合を最後に5人の選手が日本代表候補に入る。称賛に値すると思います」とそのプレーを評価し、次週をスキップして6月の日本代表候補合宿合流を示唆。W杯に向けてそのパワーを磨き上げる。