丹羽孝希 ダブルス新ペアでアピール予告 混合で伊藤美誠、男子で水谷隼と

 卓球男子で世界ランク12位の丹羽孝希(24)=スヴェンソン=が27日、ワールドツアープラチナ・中国オープン(28日開幕)に出場するため成田空港から出発。先月の世界選手権ではシングルスで日本勢最高の8強と存在感を見せたが、ジャパン・オープン荻村杯(6月、札幌)までの3連戦が東京五輪代表争いに大きく影響するだけに「世界選手権と同じくらい大事。今回ダメだったら世界選手権で頑張った意味がない」と上位進出へ強い覚悟をのぞかせた。

 五輪本番をにらんで、ダブルスでも猛アピールを誓った。中国オープンでは混合ダブルスで伊藤美誠(スターツ)と初結成。丹羽自身は4年ぶりの混合ペア結成で「僕は分からないことだらけだが、美誠ちゃんはダブルスがうまい。男子の球をとるのもうまいので心強い。いいアシストができたら」と期待を込めた。

 さらに、次戦の香港オープンの男子ダブルスでは水谷隼(木下グループ)と異例となる左同士のペアを組む。「左と一回も組んだことがないので動き方も違うが、試合前にしっかり練習したい」と、大先輩との初ダブルスに気合を入れた。

 現在、丹羽は世界ランクで張本智和(木下グループ)に次ぐ日本勢2番手。来年1月時点で上位2人が東京五輪のシングルス代表に決まるほか、団体戦代表1人はダブルスの相性も考慮しながら日本協会強化本部の推薦で決まり、新種目の混合ダブルスのペア1組も男女各3人の代表の中からペアリングを考慮して決まる。

 丹羽がダブルス種目で新たな可能性を見いだせれば、代表のオプションが格段に広がるだけに、この3連戦の“台風の目”となりそうだ。「すごくいいチャンスをもらっているので、ダブルスも混合ダブルスも全部勝って協会の人にアピールしたいです」。いつもと同様に冷静な口調ながら言葉に力を込めた。

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