朝乃山の一夜明け会見で爆笑大ちゃん劇場「クーラー買って」

 高砂親方(左)と握手を交わす朝乃山
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 令和初の大相撲夏場所(26日千秋楽)で初優勝を果たした平幕朝乃山(25)=高砂=の一夜明け会見が27日、都内の部屋で行われ、同席した師匠・高砂親方(63)=元大関朝潮=の独壇場となった。まな弟子に部屋のクーラーを購入するよう命じるなど“大ちゃんトーク”がさえた。新三役昇進が濃厚な名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)での連続優勝には「へそが茶を沸かす」と一笑し、まな弟子を恐縮させた。本人は師匠の隣で角界の看板力士、四つ相撲の代表となることを誓った。

 名門高砂部屋に“孝行息子”が9年ぶり賜杯をもたらした。近大卒では自身以来となる朝乃山の優勝。定年1年半前のビッグな贈り物に高砂親方も上機嫌となり、会見ではトークがさえ渡った。

 「いっぱい懸賞をもらったんだから部屋にクーラーを入れようぜ。冷暖房を入れよう。今回はお前が稼いだからお前の金でいけよ」。エアコン導入を命じるむちゃぶり。

 本人が2場所連続優勝の意欲を問われると、割って入ってバッサリ。「ばかなことを言っちゃいかん。へそが茶を沸かす。(夏場所、前頭の)8枚目。小結、関脇じゃない。先場所(春場所)は7番しか勝てなかった。8番勝っても大変なこと」。師匠の隣で本人は恐縮するほかない。もちろん目標は「勝ち越し」と控えめだった。

 まな弟子を思えばこそ愛の叱咤(しった)だ。名古屋場所は三役昇進が濃厚で初の横綱、大関総当たりとなる。親方自身、初の上位総当たりでは初日から8連敗した。「今までやってきた以上にプラスアルファがないと。調子に乗ってたらしっぺ返しが来る」と自身の経験を踏まえ、ゲキを飛ばした。

 朝乃山も肝に銘じる。「来場所は今回のようにはならない。基礎をしっかりやる」と気を引き締めた。令和新時代のスター争いに照準。新大関貴景勝、小結御嶽海らの名を挙げ「上で活躍して看板力士になっていきたい。四つ(相撲)の代表になりたい」と誓った。

 地元・富山には今月末に帰る予定。富山商時代の恩師で17年1月に亡くなった浦山英樹先生の自宅を訪れ、天国に優勝を報告するつもりだ。

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