大坂なおみ夢散…四大大会3連続Vならず ダブルス王者に不覚ストレート負け
「テニス・全仏オープン」(1日、パリ)
女子シングルス3回戦で四大大会3連勝を目指した第1シードの大坂なおみ(21)=日清食品=は世界ランキング42位のカテリナ・シニアコバ(23)=チェコ=に4-6、2-6で敗れた。大坂は四大大会の連続優勝が2で止まり、初の全仏16強入りを逃した。大会後も世界1位の座を守ることは確定している。昨年優勝の第3シード、シモナ・ハレプ(ルーマニア)は第27シードのレシア・ツレンコ(ウクライナ)に6-2、6-1で快勝し、4回戦に進んだ。
天を仰ぎ、深いため息を付いた。女王らしからぬプレーで自滅し、1時間17分でストレート負け。ダブルスで世界1位のシニアコバに不覚を喫し、四大大会3連勝という大坂の夢はついえた。
1、2回戦と同様に立ち上がりの悪さがまたも顔を出した。第1セット。序盤は硬さが取れていたが、度重なるブレークチャンスを逃すと、相手のしつこいプレーにわずかな隙が生まれた。4-4の第9ゲームでショットのミスを連発。ブレークを許し、3試合連続で第1セットを失った。
シニアコバとは2度目の対戦。18年2月のカタール・トータル・オープン1回戦では2-0で快勝した。いいイメージを持って臨んだはずだが、得意のサーブも決まらない。第1セットの第1サーブ成功率は47%。第2セットも同61%にとどまり、最後までリズムをつかめなかった。第2セットは2-1から5ゲームを連続で落とす、ふがいなさだった。
2回戦の勝利の後、「今年のクレーで一番のプレー」と誇り、球足が遅い赤土への苦手意識を払しょくしたかに思われた。膨らみかけていた自信が打ち砕かれた敗戦劇。大坂は口を真一文字に結び、名残惜しそうにクレーコートを後にした。