ボクシング連盟“ひいき選考“根絶へ「選手選考委員会」立ち上げ

 日本ボクシング連盟は2日、都内で理事会を開催し、五輪や世界選手権などの主要国際大会の代表決定を行う「選手選考委員会」を立ち上げた。従来、代表選考は強化委員会に一任されてきたため、私情を挟む余地があっただけに、選手選考における“ひいき”を根絶することが狙い。全国の地域ブロックから選出された9人の理事が選手選考委員となり、強化委員会の代表選考が選考基準にのっとった公平なものかどうかを最終判断する。

 ただ、東京五輪代表の選考基準発表は持ち越しとなった。先月、東京五輪での存続が決まったものの、競技を統括する国際ボクシング協会(AIBA)の資格停止が決まり、大会運営は国際オリンピック委員会(IOC)の特別作業部会(渡辺守成座長)が主導することになったが、実施階級などがいまだに不透明な状況だ。

 日本連盟からは特別作業部会に対して、審判の確保や実施階級などの要望書を5月27日に提出したが、反映されるかどうかは不明。日本連盟の菊池浩吉副会長は「(特別作業部会から)どんな話が来ても対応できる準備が必要」と話しつつ、困惑の色を隠せなかった。

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