神野大地、MGCで再び“山の神”にラスト5キロの坂勝負「一発逆転満塁ホームランを」

 日本陸上連盟は3日、都内で陸上マラソンの東京五輪代表選考会となるマラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC、9月15日)の出場選手を発表した。男子は日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)、前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)ら31人、女子はリオ五輪代表の福士加代子(ワコール)、鈴木亜由子(日本郵政グループ)ら12人が名を連ねた。

 同大会では、男女上位2人が代表に決定。3位の選手も、その後、19年度シーズンの国内大会でMGCファイナルチャレンジの派遣設定記録(男子は2時間5分49秒、女子は2時間22分22秒以下)突破選手がでなかった場合は代表入りとなる。

 2月の東京マラソンで出場権を獲得した神野大地(25)=セルソース=が会見に出席。「東京マラソンで出場権がとれてホッとしてる。“山の神”というプレッシャーを感じながら、思うような結果を出してこれなかったけど、目標は東京五輪のメダルと思って、計画通りにやってこれた。暑い環境で、僕にもチャンスはある」と、意気込んだ。

 勝負所とみているのは、ラスト5キロからの急坂。箱根駅伝の山上りの5区でブレークし、“三代目山の神”と呼ばれてきた男は「2週間前に試走してきたが、想像以上にタフなコース。最後の上りで一発逆転満塁ホームランを狙いたい。それまで10番手でも、そこで一気に。それぐらい自信がある」と、野心をたぎらせた。

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