神野大地「逆転満塁ホームラン狙う」最後の勝負所・MGCに“神”が降臨
日本陸連は3日、都内で東京五輪マラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ」(MGC、9月15日)の出場選手を発表した。男子は日本記録保持者の大迫傑(28)=ナイキ、前日本記録保持者の設楽悠太(27)=ホンダ=ら31人、女子はリオ五輪代表の福士加代子(37)=ワコール=ら12人が名を連ねた。同大会では、男女とも上位2人が代表に決定する。
夢舞台への切符を懸けた最後の勝負所に、かつて箱根の山に君臨した“神”が降臨する。出場選手で唯一会見に登場した神野大地(25)=セルソース=は「最後の上りで一発逆転満塁ホームランを狙いたい。10番手でも、あそこで逆転できる自信がある」と、ラスト5キロに待ち構える心臓破りの坂にすべてを懸けることを宣言した。
マラソンへの対応に苦しんできた神野だが、2月の東京マラソンで何とかMGC出場権を獲得。日本記録保持者の大迫ら猛者がそろうが、消耗戦なら自信はある。ケニアやエチオピア武者修行で着実に地力も付けてきた。「(大迫らを)雲の上の存在とは思ってない」と、力を込めた。
陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーが「誰が勝つか、神のみぞ知る」と話す“ガチンコ勝負”。心臓破りの坂を、神野がビクトリーロードに変える。