白鵬 朝乃山は「組んで良し、離れて良し」と評価 右腕負傷から本格稽古再開

若い衆を相手に立ち合いの稽古をした白鵬(左)
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 右腕負傷で夏場所を全休した横綱白鵬(34)=宮城野=が4日、都内の部屋で名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)へ向け、本格的稽古を再開させた。四股、すり足、テッポウなど基礎運動を1時間かけ行うと、若い衆相手に立ち合いの稽古。患部の右腕を相手に当て、右差し、右前ミツを取る動きなどを入念にチェックした。

 「このぶつかりが当分できなかったから。この頃できる。だいぶ前進した。段々、不安を無くしていくしかない。先生が言うには回復が順調にいい感じに来ている。自信になる」と手応えがある。

 腕を返す動きなども問題ない。「動きの確認の中でそういう流れができている。実際に相撲を取る稽古をすると分からない」と、焦らず強度を強めていく考えだ。

 春場所の千秋楽、横綱鶴竜(井筒)との一番で負傷して以降、2カ月以上も相撲を取っていない。「また相撲を取りたい気持ち。何年ぶりかな、うずうずしている。懐かしい。20代を思い出す」と、気持ちははやる。

 令和初の本場所となった夏場所は25歳の平幕朝乃山(高砂)が初優勝を果たした。「(朝乃山は)以前とは違う相撲を取っている。自分の組み手で組んで前に出る相撲。組んで良し、離れて良し」と、成長を認めた。

 自身と同じ右四つ。最近、20代の若手は押し相撲が多い中で本格四つの大器が伸びてきた。「もう(四つの)代表になったでしょ。なんとなく(自身と)相撲のスケール、体形も似ている」と、うなずいた。

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