JOC竹田会長の名誉会長案は見送り「時期ではない」

 6月末で任期満了により退任する日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)が6日、都内で行われた理事会で、退任後の名誉会長就任の提案について「名誉なことではあるが、慎重に検討させていただいた結果、今はそういう時期ではない」と、見合わせる方針を示した。

 竹田会長は東京五輪招致における贈賄疑惑で、フランスの司法局から捜査を受けている。潔白を主張しているが、捜査の長期化が予想される中、五輪への影響を考えて、任期満了での退任を決断した。今後については「OBとしてJOCの今後の発展と、東京五輪、パラリンピックの成功を願い、微力ですが新体制を支えていきたい」と、話すにとどめた。

 次期会長には現選手強化本部長の山下泰裕氏が確実となっている。この日、新役員候補者名簿が承認され、27日の評議員会で決定。評議員会後に、当初7月予定だった理事会を前倒しで開催し、役員人事が話し合われ、山下新体制が発足する。

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