NBA決勝 選手を小突き、不適切発言の富豪に1年出禁と罰金5400万円
米プロバスケットボールNBAとウォリアーズは6日(日本時間7日)、5日に行われたウォリアーズ対ラプターズのファイナル第3戦でルーズボールを取るためにコートサイドに飛び込んだラプターズの選手を小突き、不適切発言をしたウォリアーズの共同オーナーに1年間の試合観戦禁止と50万ドル(約5400万円)の罰金を課したと発表した。
問題のシーンは第4クオーター残り10分37秒、ラプターズのカイル・ラウリーがルーズボールを取るためにコートサイドにダイブした際に起こった。席に座っていたウォリアーズの出資者でもあるマーク・スティーブンス氏が左手で同選手の左胸を小突いた。米スポーツ専門局ESPNによると、複数回の不適切発言があったという。
常識外れの行動にラウリーは不快感を示しながら同氏に詰め寄ったが、レフェリーが制止。コートに戻った後も納得いかない表情で何度も首を振った。
この一連の行動を重くみたリーグと球団は一夜明けたこの日、同氏へファイナルの残り試合を含む1年間の観戦を禁じるととともに5千万円を超える罰金を課す重い処分を発表した。
米経済誌フォーブスによると、同氏の資産は23億ドル(約2493億円)で今年の世界長者番付で962位だという。