“石川無双”に中垣内監督が感じた変化 今までは「チームが悪い時は…」

 「バレーボール男子・ネーションズリーグ東京大会」(7日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 1次リーグ2週目の東京大会が開幕し、世界ランク11位の日本は、同7位のアルゼンチンを3-0(25-16、25-16、33-31)で下し、2勝2敗とした。エース石川祐希(23)=パドバ=が鋭いスパイクに加え、ブロック、サーブでも効果的にポイントを重ね、チーム最多の28得点でけん引した。同大会は1次リーグで16チームが総当たり戦を行い、上位6チームが決勝ラウンド(米シカゴ)に進む。東京大会は3日間行われ、日本は8日はブラジル(同1位)と対戦する。

 もはや“石川無双”といえる内容に、中垣内監督も最敬礼で、エースを称賛した。

 「全部で28得点ですか。すばらしいスコア。今日は彼に助けられたゲーム」。

 プロ1年目の昨季はセリエAで全試合先発出場。リーグ12位の376得点をマークするなど世界最高峰リーグで培った自信がみなぎっている。指揮官も石川の“変化”に目を見張る。「今日が特別だったわけじゃない。イタリアで見た試合も今日ぐらいのパフォーマンスをしていた」と、高いレベルで安定していることを強調。その上で「今まではいい時はすごくいいが、チームの流れに合わせてしまい、チームが悪い時は悪くなっていた印象がある。今日は我慢してチームを引っ張り上げるプレーができていた。それが(接戦だった)3セット目を獲ることに繋がった」と、うなずいた。

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