エース・石川祐希、圧巻28得点!セリエA全戦先発で自信 中垣内ジャパン2勝目
「バレーボール男子、ネーションズリーグ東京大会」(7日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)
1次リーグの東京大会が開幕し、世界ランキング11位の日本は、同7位のアルゼンチンを3-0(25-16、25-16、33-31)で下し、2勝2敗とした。エース石川祐希(23)=パドバ=が鋭いスパイクに加え、ブロック、サーブでも効果的にポイントを重ね、チーム最多の28得点でけん引した。同大会は1次リーグで16チームが総当たり戦を行い、7月の決勝大会には開催国の米国と、米国を除いた上位5チームが進出する。東京大会は3日間行われ、日本は8日にブラジル(同1位)と対戦する。
もはや石川による石川のための試合だった。決定率が67・74%を記録した力強いスパイクに、高さのあるブロック、鋭いサーブ。チーム最多28点は同2位の柳田、西田の14点の2倍。「点が取れている時はチームが勝っている。そこは意識してる」と、胸を張った。
プロ1年目の昨季はセリエAで全試合先発出場し、リーグ12位の376得点をマーク。世界最高峰リーグで培った自信が、2年ぶりの国内公式戦でさく裂した。中垣内監督も石川の“変化”に目を見張る。「今日は彼に助けられた。今まではチームが悪くなると、流れに合わせてしまう印象があった。今日は彼が引っ張り上げてくれた」と、うなずいた。
8日はブラジル戦。石川は「勝ちにいきたい」と、力を込めた。秋にはW杯、来年は東京五輪が控える中、日本のエースがリオ五輪王者に風穴を空ける。