飛び込み12歳・玉井陸斗 国際大会初4位!「狙っていく」東京五輪への第一歩

 「飛び込み・GPスペイン大会」(7日、マドリード)

 4月の日本室内選手権で最年少優勝した男子高飛び込みの玉井陸斗(12)=宝塚JSS=が377・85点で4位に入った。兵庫・高司中1年の玉井は予選を387・60点、準決勝を413・70点で勝ち抜いた。6人で争う決勝はミスが重なり、3位と7・45点差で表彰台を逃した。

 初めて海外で試合に臨み、来年の東京五輪に向けた第一歩を踏み出した。玉井は「集中していたので、そんなことは考えていなかったけれど、そういうのも狙っていけたらいいなと思う」と五輪への思いを新たにした。

 1日に予選、準決勝、決勝を戦い抜く日程は初めて。「緊張は少なかったけれど、会場は初めてでやりづらかった。疲れました」。決勝は好演技がそろわず、準決勝を35・85点も下回った。表彰台をあと一歩で逃し、悔し涙を流した。

 ただ決勝の1回目、後ろ踏み切り前宙返り3回半抱え型(407C)は審判員7人中2人が10点満点で9・5点、3人が9点をつけるほぼ完璧な演技。143センチと小さな体を生かした俊敏な動きと能力の高さを示した。

 指導する馬淵コーチは「普段できることをこの場で発揮するには技術よりも気力。あと1年あれば、ひと回り、ふた回り成長するだろう」とホープの成長に太鼓判を押した。

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