鳴戸親方、外出先でも稽古確認 部屋にカメラ設置でハイテク化…総工費は3億円超
大相撲の鳴戸親方(36)=元大関琴欧洲=が8日、東京都墨田区内に移転した鳴戸部屋の部屋開きを行った。スカイツリーを見上げる新居は54坪の敷地で4階建て。総工費は何と3億円超だ。
1階の稽古場に異例の“ハイテク化”を施したのがこだわりだ。通常カメラ2台を設置。巡業など親方が外出先でも携帯で稽古の映像が確認できる。今後は稽古場をぐるりと8台の小型カメラで囲む予定で「360度稽古が見られる。筋肉の一つ一つの動きも分かる」と、12人の弟子の育成につなげる考えだ。
ブルガリア出身で愛称は“角界のベッカム”。欧州出身初の師匠らしく外国人観光客を意識。外から稽古を見られるよう、稽古場の窓はガラスにした。「見られるのも仕事」と、親方はうなずいた。
関取用の3階の個室は3部屋。早く入居者が出ることを切望した。そして自身が届かなかった夢を弟子に託す。「(番付が)一つ残っている。自分を超える力士(横綱)を育てたい」と力を込めた。