元女子バレー代表・大友愛さん 出産時に長男が「完全大血管転位症」で生命の危機に
元全日本バレー選手の大友愛さん(37)が11日、日本テレビ系「1分間の深イイ話」に出演。4歳になる長男の心之介君が出産時に難病を患い、生命の危機に直面していたことを明かした。
大友さんによると、妊娠中に心臓の異常が判明。心臓の大きな血管が左右反対になっている、という難病だったという。「真っ青です。もう恐くて恐くて」と大友さん。2000人に一人の確率でなる難病で、血液中の酸素が不足し、死に至る危険もあったという。
出産してすぐにNICU(新生児集中治療室)に入り、生後7日目には左右の血管を付けかえる8時間の大手術。手術は成功したが、予断は許さず、NICUでの治療が続いたという。
心之介君がどんどんやせていく姿を見て大友さん自身も食事ができず、1カ月で17キロも減ったという。「(病院に)行くたびにずっと泣いていた」と当時を振り返るが、心之介君は順調に回復。今では半年に一度の検査をするだけになった。
大友さんは高校卒業後、19歳で全日本に選出。23歳で結婚と出産を経験し、一時はバレーボール界から退いた。だが、引退から2年後に現役復帰。離婚も経てシングルマザーとなりながら競技を続け、ロンドン五輪では銅メダル獲得に貢献した。
その後、柔道元世界王者の秋本啓之氏と再婚。長男の心之介君を授かり、現在は4人の子供の母として奮闘中だ。「健康であることがどれだけ幸せなことか。うちはすごくうるさいけど、それでいいと思っています」と、穏やかな笑みを浮かべた。