柔道代表・丸山城志郎、阿部一二三との死闘で右手首骨折していた
今夏行われる柔道・世界選手権(8~9月、日本武道館)男子66キロ代表の丸山城志郎(25)=ミキハウス=が11日、4月の全日本選抜体重別選手権で右手首を疲労骨折し、脱臼していたことを明かした。横浜市内で行われた男子日本代表の強化合宿に参加し、取材に応じた。
選抜体重別は代表選考会を兼ねており、決勝は世界王者の阿部一二三(21)=日体大=と激突。13分を超える死闘の末に、執念で阿部を倒して世界切符をもぎ取った。
ただ、その代償は大きかったようで、引き手側である右手首を負傷。治るまでに約2カ月かかり、本格的に練習を再開したのは先週からだという。それまでは打ち込みやラントレーニングに励んでいたが、「これから(世界選手権へ)動き始める感じ」と本番を見据えた。
東京五輪代表選考方法が決まり、最短で世界選手権と11月のグランドスラム大阪を続けて優勝すれば代表に内定する。今年は阿部と2人で代表に選ばれたが、「まだまだ満足してない」と丸山。「目標である世界選手権や五輪で優勝しないと柔道をやっている意味はない」と力を込めた。
一方の阿部も4月の選抜体重別で左脇腹を負傷し、約1カ月は回復に努めた。この日の代表合宿にも参加し精力的に汗を流していたが、乱取り中に左足首付近を負傷。自力で立ち上がり、この日はアイシングしながら固定して様子を見たが、12日朝に病院で検査を受ける予定だという。