阿部詩“最速”五輪切符狙う 世界選手権へ「自分の攻める柔道で優勝」
「女子柔道・代表合宿」(12日、旭川市内)
柔道女子52キロ級世界選手権金メダルの阿部詩(18)=日体大=が12日、連覇が懸かる世界選手権(8~9月、日本武道館)に向けて「プレッシャーもあるが、守ることは一切せず自分の攻める柔道で優勝して次につなげたい」と持ち味の攻撃柔道を誓った。
今月、東京五輪の代表選考方法が決まり、最短だと世界選手権と11月のグランドスラム大阪大会を続けて優勝すれば早期に代表に内定する可能性もある。阿部は「もちろん年内で(代表を)決めるつもりでいる」と“最速切符”へ力を込めた。
その上で、最大のライバルとなるのがリオ五輪女王のケルメンディ(コソボ)だ。まだ実戦での対戦経験はないものの、国際合宿では左組みで女子選手とは思えないパワーを体感した。この日も旭川の男子高校生を相手に入念に対策を行い、「(相手は)イメージを超えてくる。想像を超えた練習をしていかないと勝てない」と最大限に警戒を強めた。