炎鵬、白鵬と約50分の猛稽古 両鼻から出血も立ち向かう「逃げたら横綱に失礼」
大相撲の幕内炎鵬(24)=宮城野=が14日、滋賀・長浜市で部屋の合宿を行い、兄弟子の横綱白鵬(34)=宮城野=から約50分も猛烈稽古を受け、泥まみれになった。
ぶつかり稽古で胸を借り、関取最小兵、身長168センチ、体重99キロで必死に押し続けた。右も左も鼻から流血。ティッシュを詰めて、前に出た。転がされては髪をつかまれて起き上がって、また転がされた。稽古の締めには、砂袋を持って、すり足を繰り返した。今合宿3日目にして最も激しい稽古となった。
「疲れもたまってきている。体がいうことをきかない」と体はパンパン。それでも横綱の熱い思いは肌を通して伝わるもの。「力は抜けない。逃げたら横綱に失礼。立ち向かっていく」と、無心で食らい付くのみだ。
新入幕の先場所は7勝2敗の好調が暗転。最後は6連敗で結局負け越した。「気持ちだけが先にいって、気持ちと体が一致していなかった」と反省する。
今合宿の課題はスタミナ強化。「(今合宿は)場所でいったらまだ10日目。疲れてちゃ15日間持たない。最後までやり切る」と、前だけを向く。